レポート

ストームライダー懐古厨が3万5千円の円盤を理解するのに奮闘してた話

レポート
この記事は約20分で読めます。

東京ディズニーシーのアトラクションストームライダー

 東京ディズニーシーには魅力的なアトラクションがたくさんありますが、今はもうすでにクローズ(運営終了)されたアトラクション『STORM RIDER』(ストームライダーと後述)は特に根強いファンの方がたくさんいらっしゃる気がします。

 かくいう私もストームライダーの大ファンでした。

ストームライダーのあらすじ

 ストームライダーは2016年5月に運営中止になり、今は『ニモ&フレンズ・シーライダー』に姿かたちを変えて運営されています。

 もうクローズされてから7年くらい経つのか……。と、改めて考えるとストームライダーに乗ったことのない人が東京ディズニーシーに来ていることも想定できなくはありません。

 そこで、軽くですが! ストームライダーのアトラクション内容のおさらい。

主な登場人物

 ストームライダーというアトラクションにミッキーやミニーなどといったディズニーのキャラクターは出てきません。

 出てくるのは、2機ある「ストームライダー」という航空機を操縦するパイロット。キャプテン・デイビス、キャプテン・スコット。そして基地から二人のパイロットに指示を出す総司令の女性。主にこの3人。

「ストームライダー」の目的

 そもそも、なぜ、航空機・ストームライダーは飛ぶのか。

 それは、嵐(ストーム)を消すためです。ストームライダーには、『ストームディフューザー』という嵐を消すためのミサイル的なものを搭載しています。嵐の中で『ストームディフューザー』を発射することで嵐はたちまち消え、陸地に接近してくる嵐に怯えている人々を守る。その役目を担っているのがストームライダーでした。

 私たちゲストは、キャプテン・デイビスの操縦するストームライダーに搭乗し、嵐を消し去るところを見せてもらえる、それがアトラクション・ストームライダーのシナリオになっています。

ストームライダー人気理由(超個人的推測)

 どうして、クローズされてから7年経つにもかかわらずストームライダーが人気なのか? オタクがこぞってストームライダーについて語り出す姿がたまに見受けられるSNSではこんな印象がある。

1.キャプテン・デイビスのキャラクター

 ちょっとチャラい印象がありながらも、ゲストを生きて帰す! そんなミッションは忘れない。嵐を消すことも忘れない。トラブルに見舞われながらも果敢に嵐に挑んでいくキャプテン・デイビスは実質、ストームライダーの主人公のようで、ヒーロー。

 キャプテン・デイビスには性別関係なく、人を惹きつけるような、目が離せなくなるような魅力を感じてしまうことはファンの皆さんのSNSの語り口からも伺えます。

 ストームライダー発信前の機材チェックで「おやつのピーナッツ、チェック!」と茶目っ気を入れてくるところなんかは特に愛嬌が持てるのかもしれません。私は知らんけど……。(この「知らんけど」の理由などは詳細後述します)

2.航空機に搭乗しながら嵐の中を駆け抜ける臨場感

 ストームライダーに乗ると、目の前に巨大な窓(と言う名のスクリーン)があり、そこには海の上をとび、嵐を捉える流れがとてもリアルに見え、しかもかなり揺れたりするので本当に航空機に乗っているかのような感覚になります。

 嵐の中に飛び込み、雨の中を抜け、機材の一部が破損してしまい、とストームライダーの奮闘する様は目の前のスクリーンによる情景だけでなくSEや機材の揺れ、水飛沫、その他もろもろのギミックで体感できるので実質4D……いや、それ以上!!!

 私のお気に入りのシーンは天井に『ストームディフューザー』がブッ刺さる瞬間です。あれは特撮好きとしてめちゃくちゃドキドキした景色でしたね。ウルトラマンなどに出てくる隊員の戦闘機コクピットもこんな感じだったんだろうか?

3.気象コントロールセンターの存在

 ストームライダーは、気象コントロールセンター(略してCWC)によって運航されています。ここは気象に関する研究をしているという設定でした。ここでは特に嵐に悩まされていた地域の人々のために嵐をどうにか消すことができないか、と研究を重ね『ストームディフューザー』を作ったという背景があります。

 アトラクションのキャストさんはこの気象コントロールセンター研究員の一員として、私たちゲストにデイビスやストームライダー、そして研究して作り上げた『ストームディフューザー』の紹介を実演して見せてくれます。

 キャストさんの『ストームディフューザー』の実演だったり、気象コントロールセンターの理念や存在自体が憧れの存在に見えるのかもしれません。

 そもそも、気象コントロールセンター、名前が壮大すぎる。英語名だと『The center for weather control』です。気象をコントロールしてやるぞ!!! という気概を感じます。気象コントロール??? めっちゃすごいこと言ってくるじゃん。

4.ポートディスカバリーの舞台設定の象徴

 ストームライダーがあるエリア、ポートディスカバリー(略してPD)は、エリアの床が赤いカーペット状になっていて、他のエリアとはちょっと違った独特な景色が見られるところです。ここは気象コントロールセンターの長年の夢だったストームライダー完成をお祝いするエリアと言われていました。

 つまり、私たちが訪れていたポートディスカバリーエリアはストームライダーありきで設定が練られていたというように考える人たちもいるはず。ポートディスカバリーの舞台設定の核、または象徴(シンボル)とも言える大きな存在意義のあるアトラクションと解釈していた方がいらっしゃっても不思議ではありません。

 ていうか私はそうだと思ってるね。ストームライダーありきのポートディスカバリーなんだよ。

 それはそうと、ポートディスカバリーはディズニーシーの中では少し狭めのエリアだけど、本当に水に囲まれていてとても綺麗なところです!!

 これは夜のポートディスカバリー。アクアトピア周辺が特にキラキラしてて綺麗です。(カメラにクロスフィルターっていう光が*印になるようなものを被せているので実際はこんなにギラギラしてないよ!)

ストームライダー運営時の情報保障について-情報保障なんてなかった

 上に記載した、『ストームライダーの人気理由』のうち、私がストームライダーをとても気に入っている理由は2〜4がとてもよく当てはまりました。幼い頃から特撮で育ってきた人間としては、とてもよく心に刺さるアトラクションで、ディズニーシーに初めてきた時は「ディズニーにこんなのがあるの!?」ってひっくり返ったもんです。ストームライダーに初めて乗ったのは多分2014年の春くらい。

 ところで、ディズニーランド・ディズニーシーでは「ディズニーハンディガイド」という聴覚情報のサポートが必要な方向けに字幕を表示してくれるサポート機材があります。

 上記画像は松森果林さんの「松森果林UD劇場~聞こえない世界に移住して」のブログの中の記事より引用させていただきました。 引用元:字幕と音声を表示する「ディズニーハンディガイド」

 松森さんはディズニーハンディガイド導入に向けて当事者目線も持ちながら働きかけてくださった方と伺ってます。

 松森さんの記事によると下記のことが分かります。

2017年4月15日より、音声ガイドと字幕表示を一体化してリニューアル!

字幕と音声を表示する「ディズニーハンディガイド」

リニューアル前は
(中略)
ディズニーシーでは
「マジックランプシアター」「海底二万マイル」「トイストーリーマニア」「マーメイドラグーンシアター」
など数える程度だったのが
リニューアル後は一気にドンと増えました!

字幕と音声を表示する「ディズニーハンディガイド」

 ストームライダーのクローズ日は2016年5月16日。ディズニーハンディガイドが現在の形になったのは、2017年4月から。そして、旧ディズニーハンディガイド対応アトラクションにストームライダーは含まれていません。

 つまり、アトラクション・ストームライダーに関しては聴覚障害者向けのアトラクション内容についてのタイムリーな情報保障がされたことはありません。

上記『ストームライダーの人気理由』項目で、私が「キャプテン・デイビスはピーナッツの確認するお茶目なところも人気なのかもね、私は詳しくは知らんけど……」という姿勢だったのは、キャプテン・デイビスは基本的にボイス(アナウンス)のみでの出演だったため、音が聞き取りにくい私はキャプテン・デイビスをはじめとする登場人物の声を認識したことがありませんでした。

 だから、キャラ人気もあるんだろうな、とSNSで語られる断片的な情報から感じ取ることはできるものの、自分の体感では「デイビスさんはいつ、何を喋ってたんだ……?」と思いながらSNSを眺めていたような感じ。それでもデイビスにキャッキャしてるオタクを眺めるのはとても楽しいもんですよ。オタクがはしゃいでるところは見てる方も楽しいもんです。

 私はオタクの語り出すキャプテン・デイビスから、デイビスってどんな人なのかな〜と思い描いてました。もしかして、集団幻覚ってこうやって生まれるんじゃない? 私は一人だけど。

東京ディズニーリゾート40周年記念BOX 『Music-Go-Round』

 と、めちゃくちゃ長〜〜〜〜い前置きでした。そんなストームライダーですけども。

 ストームライダーのオタクは2016年5月までの間に自分が乗りまくった体験を回顧し、あるいは他のゲストの思い出話を眺めながらニヤニヤしているという感じだったんですが、ディズニーリゾートくんはたまに気まぐれにストームライダーのグッズを出してくるので振り回されてます。たまにね。出すんだよ。

 その「たまに」は唐突にくる。

 東京ディズニーリゾート40周年記念して発売されたパークに関連する音楽・音源をこれでもかというくらいに詰め込んだCD BOX! その名もMusic-Go-Round! ユーキャンさんから発売!

 ちなみにお値段は、缶のBOXだと3万5千円前後だったかな。詳細金額は忘れる主義なんだ。結構いいお値段します。そりゃそう、CDが12枚とか他にもなんか色々入ってるからね。

 さて、ここでもストームライダーオタクはディズニーリゾートくんに振り回されます。

 アトラクション・ストームライダーの音源が収録されることになりました。その名も『ストームライダーライドスルー・ミックス』、これが初の音源化です。なんてこったい。

ストームライダーライドスルーミックス初音源化

 ……初音源化ってどういうことよ?

 アトラクション・ストームライダーで使われている音楽(BGM)は『ストームライダー組曲』という曲名で配信されています。ディズニーシーの円盤で入ってるよ。LINEミュージックにも入ってるからLINEのプロフィールでも設定できたはず。 → ストームライダー組曲(Apple Music)

 でも、今回のはただのBGMじゃありません。

 アトラクションに乗っている時と同じような音声が収録されているということらしい。「ライドスルー・ミックス」なんて初めて見た。つまり、ストームライダーに乗っている間にゲストが聞いていたデイビスの声や、BGMの変化、効果音なんかも全部収録されている……ってコト!?

access 浅倉大介さんのコメント付き特設ページ

 ちょっとこれ、かなり本気で売り込もうとしてるな? と思うのが、ストームライダーのトラックについてわざわざコメント付き特設ページが作られてるんですね。

 ……なんて?

 浅倉さんといえば、ディズニーオタクとしても有名で、さらには高名な音楽家とも聞いています。浅倉さんの語るディズニーリゾートは音楽に絡ませた視点も特に多く、それはもう、いつも興味深く拝聴しております。はい、いつもお世話になっております……。

 下へスクロールしたら浅倉さんのコメントが読めます。上のスクリーンショットの続き、ぜひ、全文読んでみて。『浅倉大介さんが語るストームライダーライドスルーミックス

「ストームライダー」はこれまで音楽だけがCD化されていましたが、今回ライドスルー・ミックスになったのが嬉しかったです。とくにキャプテン・デイビスの声が聴けるのが最高!

浅倉大介さんが語るストームライダーライドスルーミックス

 ……。……。……フゥン……?

ちょろいオタクはすぐ買う

 ……今は運営していないアトラクション、7年前わかることのできなかった情報を、今になって知ることができる、そんなチャンスがあれば何が何でも欲しい。

 今からでもいい、ストームライダーのことを理解したい。自分で少しでも体感したい。理解しながら体感したい。

 まあ、買いますよね。

 買う以外の選択肢がなかった。Twitterで3万5千円のボックスの在庫数アナウンスで在庫数がちょくちょく減っていくのを眺めながらも「買うだろうな……買っちゃうんだろうな…」とブツブツやってましたが、結局、買いました。ディズニーオタク友人からも「買わないんですか? 在庫後少しらしいですよ」とか声かかってました。

 ほんと〜にオタクのことはオタクがよく分かってる。

歌詞カードにストームライダーのトラックの項目がない

 ストームライダーライドスルー・ミックスのためにこのBOXを購入したはいいもの、歌詞カードとしてはぶあっつい冊子ソングブック(B5版100ページってどういうこと?)を開いたところ、ストームライダーのトラックについては何も記載がありませんでした。

 他のトラックの楽曲については歌詞など記載されていますが、ストームライダーをはじめとしたアトラクションについては何も文字起こしされてません。私が一番知りたかったのはキャプテン・デイビスのセリフや、彼と周りの人とのやりとりですが、一切何も情報が記載されていません。

実際のやり取りの流れ

 このCDはサブスク配信もされないことが明言されていました。本当にこのCDを買わないと、ストームライダーライドスルー・ミックスは一生聴けない可能性だってあるわけだ。だってもうやってないアトラクションだよ、ストームライダー。

 それなら商品をさんまんごせんえん払って購入した私にも内容を知る権利くらいあるのでは? そう思い、各方面へ、ストームライダーライドスルー・ミックスの中のSE、キャプテンデイビスをはじめとする登場人物のセリフが知りたい、文字起こしが欲しい、という内容でお問い合わせをしてみることにしました。

9/12 ユーキャン

 まずは販売元であるユーキャンさん。ここから問い合わせました。

 ユーキャンさんはかなり親身に寄り添ってくださった印象がありました。すごく「知りたいですよね……気持ち推察いたします……!」くらいのニュアンスを感じ取りました。でも返信の内容概要はこう。

 「この商品は、画像や音源、音声、歌詞、楽曲クレジットまで全部権利所有者はディズニーさんで、オリエンタルランドさんだよ。両方の監修を受けて商品を作ったよ。だから、こっちで文字起こしする権利がないんだ。ごめんね、ディズニー側に言ってくれないかな?」

 ニュアンスはこんな感じです。ふわっと。メール文面を引用するのは申し訳ないので、概略のみです。

 ディズニー側に権利がある。でも、ストームライダーは、東京ディズニーシーのみにあるアトラクションでした。確か他の外国のディズニーリゾートにはストームライダーなんてなかったはず。ならば、東京ディズニーリゾートに問い合わせたらいいんだろうか? ディズニーリゾートに問い合わせました。

9/13 東京ディズニーリゾート

 東京ディズニーリゾートさんには別件で何度か問い合わせしてお世話になってます。返信の内容はさておき、色々ときめ細やかに返してくださってる印象もあります。ここから問い合わせました。内容はユーキャンさんに送ったものと同じような内容です。

 返信内容はこんな感じ。

「問い合わせてもらったCDは東京ディズニーリゾートでは取扱してない商品だからごめんね! 文字起こしの要望には応えられないよ。販売元に問い合わせてよ!」

 いやあ……すでにユーキャンさんに問い合わせた後なのよ。おかしいな。ユーキャンさんは「何も権利がないんだよ」って言ってたけど。

9/21 東京ディズニーリゾート(商品ゲストサービス)

  もしかして、商品についての問い合わせだから、商品の窓口から送った方がよかったのか? そんなトンチンカンなことを思いつき、こんなところから問い合わせてみます。

 「ご購入された商品の不具合」……まあ、不具合みたいなもん……なのか? ここからの返事はこんな感じでした。

 「版権に関するお問い合わせは、ディズニーコンシューマプロダクツにしてね。問い合わせ先電話のみだけど許してね。電話番号教えとくよ」

 ……私の送った問い合わせ文面には、「権利がディズニーさん側にあるとユーキャンさんから聞きました。だからこっちに送りました」というようなことは書いたけど、これって版権の問い合わせになるんだ……? 版権の問い合わせしたっけ? 

9/26 ディズニーコンシューマプロダクツ

 聴覚障害があるので、代理電話サービスというものを使って電話をします。電話番号だけポイと渡されてしまったので、これしかなかった。いつもお世話になってます。ありがとうございます。 → 代理電話サービス プラスヴォイス

 電話中聞き取りできた内容は下記のような感じ。ニュアンスね。

 「問い合わせを電話では受け付けてないよ。公式ホームページから送ってよ。ディズニーリゾートじゃなくて、ディズニー公式からで大丈夫だよ」

 なるほど。最初からディズニーのホームページから送ればよかったのか? ストームライダーのアトラクションの特性からディズニーリゾートに送ったのが良くなかったのだな。電話はタイムリーなやりとりができるというメリットもあるので、その場でお礼をお伝えしておきました。

11/21 ディズニーインターネットサービス

 ここでめっちゃくちゃ間が空いているんですが、端的にいうと心が折れてました。めちゃくちゃあちこちに回されてあちこちに問い合わせるのに疲れてました。あとディズニーハロウィン期間で準備にわちゃわちゃしてました。あと同人誌の原稿もしてました。原稿大変。(こっちの方が大きかった)

  というわけで間が空いたものの、公式からストームライダーへの情報保障をまだ諦めきれてない私はここからも問い合わせを送ってみました。返事はこんな感じ。

 「ここはディズニー公式コンテンツに関する窓口で、ディズニーリゾートとは別だよ。ディズニーリゾートの問い合わせの方に送ってくれないかな?」

 いやもう送ってんすわ……。

 送った上でうちは担当じゃないよ、って言われてからそっちに問い合わせたんだわ……。なんかもうキリがないなと思ったので「9月に問い合わせたけど、違うって言われたんですよ。Music-Go-Roundの窓口ってどこですか? こことこことここはすでに問い合わせたんですけど」っていう内容で送ってみました。……割ともう疲れてる。

 返信ですか? 最初に貰った文面のコピー文でした。

 ストームライダーとか東京ディズニーシーとかそういうワードに反応して自動返信するbotでも入れてるのか? と思うレベルのコピペ文でした。

11/23 東京ディズニーリゾート(商品ゲストサービス)

 ディズニーリゾート問い合わせの方に行ってねって言われたから、もう一度問い合わせました。何度も同じ内容送るの申し訳ないけど、経緯も合わせてお伝えして連絡してみました。返事はこんな感じ。

 「前回の返信内容と変わらないよ。版権のことについては対応できないんですわ〜。とりあえず要望は担当部署に伝えておくね」

 ……担当部署がどこかわかってるのか正直怪しくなってくるんですが、版権に関する問い合わせだと思われてる。なんかイマイチ噛み合ってる気がしない。よくわかんない!

いまだにストームライダーへの情報保障がされたことはない

 そんなこんなで、ディズニー関連あちこち当たったつもりですが、共通点としてはどこも「うちは担当じゃないから〜」という感じのスタンスでした。

結論

 これまでの履歴でなんとなく察していただけたと思いますが。

 ディズニー側からはストームライダーのアトラクション内容に関して情報保障はしていただけていません。さんまんごせんえん払ってるんだけどな。ほとんどストームライダーのために払ったようなもんだったんだけど!?

 アトラクションが運営されてた当時も、その後の唯一のアトラクション内容がわかるCD音源についても情報保障がないので、言い換えると、私は正規の手段でストームライダーの内容を知ることができてません。厳密にはデイビスのセリフがわからないままということになります。

 うーん、ちょっとどうなんだろうな、どうなんだろうな、とモヤモヤを抱えたまま年を越してしまっった。いまだに継続中です。

ストームライダーライドスルー文字起こし

 そもそも、なぜ公式に文字起こししてもらうことにこだわっているかと言うと、実は音源データの文字起こしを一般人がやると法律違反になる可能性もある、とのこと。

 ただ、これについては厳密には「公演とか映画とかラジオの文字起こしはNGだよ」と言う話であって、聴覚障害のある人が音声だけでは理解ができないもの理解するための手段としての文字起こしについてを想定した言及はあまりヒットしない気がする。まあマイノリティだしそれもそうか? 字幕についてはこういう情報を見つけてます。

最近、著作権法がかわって、聴覚障害者のためならば、字幕作成や貸出用の字幕入り映像作成が自由にできるようになったと聞いたけど…

「著作権法の一部を改正する法律」(2010年1月1日施行)で、①「聴覚障害者等のために音声を字幕や手話にすること(複製)など」や②「聴覚障害者等に貸出をするために字幕や手話を作成すること(複製)」について、著作権者の許諾なくできるようになりました。

ただし、いくつかの条件があり、行える者も政令で定められた者(主に)に限られています。①は聴覚障害者情報提供施設など、②は聴覚障害者情報提供施設と図書館などが認められています。また、②の場合は、著作権者に補償金を支払う義務があります。

著作権について | 社会福祉法人聴力障害者情報文化センター

 ……つまり、個人的な案件については頼みづらいわね、という印象。

ディズニー音楽好き友人による文字起こし提供

 まあ、そんなわけで、Twitter(私はXをいまだにツイッターって呼んでいるタイプの人種です)でどうにもこうにもならん!!! と一人で騒ぎまくってたところ、ディズニー音楽が好きな友人が「俺、バンドもやってて同じ音楽何度も聴くのは苦痛じゃないから……」と、数時間かけてストームライダーライドスルー・ミックスを繰り返し聴いて文字起こししてくれました。

 マジで? あまりにもすごい。そして嬉しい……。

 ごく一部だけどこんな感じで文字起こししてくれたので、初めてデイビスのセリフを知りました。……こりゃ好きになる人続出だ!? 納得できるキャラクター造形でした。かっこいいよデイビス。

 そしてこの文字起こしで初めてストームライダーが帰還できていたことを知りました。

 そんなことってある? 映像だけ見てると海に沈んでしまうストームライダーしか知らなかったんだよ。デイビスが私たちを守るために奮闘してくれていたことは知っていたけど、感じてはいたけど、ストームライダーが帰還できていて、私も生きて帰ってこられてたって知らなかったんだ……。

 ストームライダー海に沈んでたんじゃないの!? 沈んでいく途中でスクリーンが閉じられていってた記憶があるんだけど!?

課題点

 今回件は私の目線では、ごくごく一般人であるディズニーファンの友人が手を動かしてくれたことで解決した話。

 でも、それって根本的解決にはなってないよね、とも。

 だって、著作権法やら諸々を見ると友人のやってることは割とグレー。

 だけど、それがないと私は今もずっと「ストームライダーの内容がわからないよ〜〜え〜〜〜ん」ってしてたんだろう。知りたい、と思うことは、普通に販売されているものの内容を理解して知るということは、そんなにもわがままなことなんだろうか。そして、この先もCD音源の内容がわからないけど知りたいと思った時は、また、友人にグレーなことをやらせないといけないんだろうか。

合理的配慮の観点から

 何よりも2024年4月から民間事業に対しても合理的配慮が義務化されるよ〜〜って言われてる中で、こういう対応なのかあ〜というところに課題点がある気がしてる。

 というか企業側から「合理的配慮に向けて積極的に動きますよ!」みたいな主張が出てくるところをあんまり見たことがない気がするけど、普通しないもんなのか? エコとかSDGsとかは散々アピールしてるのにね。というかこの内容はSDGsにも含まれると思うんだけどな。

ディズニー側で担当部署を認識していない(推測)

 散々たらい回しにされてしまってました。

 この商品企画周りの担当者がもういないのか? バリアフリー関連の担当がいないのか? 組織がデカすぎてどこが担当なのか分かってないのか? 

 よくわからないけど、自分の仕事としてボールを持ちたくない、その気持ちはビンビン伝わってきてました。私も自分がボールを持ちっぱなしにしないように仕事を回すので、あるある案件ではあるんだけど。ボールのパス先がよくわかってないんじゃない? って話。

現在のパーク内のアトラクションにおける情報保障

 現在も搭乗中の情報保障がされていないアトラクションはいくつかあります。

 ストームライダーの後にできた『ニモ&フレンズ・シーライダー』もそう。ディズニーランドのスタツアもそう。これらはライド中結構揺れるアトラクションなので、字幕の機材を手に持ってみているのも危険、と言う点があるのは否めないけど、情報を知りたい人が理解する方法がないのはどうしたらいいんだろうな〜とずっと思ってたり。

 スタツアのC3POの話してることとか、正直、知りたいんですよね。ランダムにいろんなところに飛ばされるけど、その度に違うこと言ってたりしてるんです? 無言なんです? あのロボットが黙ってられるとは思えないんだけど。失言大将みたいなもんじゃん、あいつ。どうなんですか?

今後のディズニー関連音源の展望について

 実はストームライダー関連じゃない内容でも、他のDVD・BDでもディズニーの方に合理的配慮の考え方に基づいて問い合わせをさせていただいたことはあります。過去のショーパレードのこともたくさん知りたい。

 その問い合わせへの返信もなんだかビミョ〜な感触。

 2024年4月はもうすぐそこまできているけど、さて、どうくるんですかね。私がアトラクションやショーパレードの内容を理解するには45周年まで待たないといけないのか? やだよ、ワシャ、ヨボヨボになってるよ。意外とピンピンしててディズニーで遊び呆けてるかもしれないけど。

 むしろ45周年あたりでなんかの間違いか何かでストームライダーが復活しますように。

 復活しますように。復活しますように。

 帰ってきて欲しいな、ストームライダー。

与太話

 与太話ですが、この写真は大量のCD開封を友人に手伝わせてところです。左上側に箱が写ってるのがみえますか? あれ、3万5千円の箱です。この箱の中にCDが12枚入ってました。そこそこデカいです。

 私は CDの袋を開けるのがすっごく苦手なので(開けた後に綺麗に入れられない)友人に手伝ってもらってました。さすがバンドマン、CDケースの袋の取り扱いもお手のものだ。

 ついでにこの時にいろいろCDの音楽を聞いてくれてて、CD貸し出しもしたのですが、それもあってストームライダーライドスルー・ミックスも聴いてくれていたみたいです。

 ……そんなつもりじゃなかったんだよ、ほんとに……。

 色々ぐちぐちしてはいるけど、ストームライダーのことはずっと好きだし、ディズニーリゾートのことはずっと応援しています。別にネガキャンの記事ではない……はずです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました